SIDEBOARDフィン・ユールのデザイン。このサイドボードがデザインされた1950年代にはフィン・ユールはアメリカのデザイン界で名の通った存在となり、アメリカで活躍するデザイナーの影響を受けることも多くなっていました。金属をデザインの中に取り入れることが多くなったこともこの影響と見られます。1955年にデザインされたシンプルで美しいサイドボードは、彼が自身の事務所にデザインした金属脚のデスクの流れを汲むものです。内部のトレイやドアにはゲーテの色彩環を用いたイエロー/レッド系、またはブルー系のグラデーションが配され、形態だけでなく色彩も取り入れた彼の特徴的なデザインの一つとなっています。
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